17Oct
外猫さんの写真を撮っていますと、猫たちをお世話をされている方からおよその年齢や正確な年齢を聞く事ができたりします。撮っているこちらとしては6歳前後だろうと思うコでも、12歳や13歳のコが案外多くいて驚かされます。10歳を超えているお外暮らしの猫さんはワタクシの周りにはかなりたくさんいるようです。それは地域猫としてしっかりお世話をしてもらっているからなのだと思います。食べる事と風雨、雪などを凌げる場所を与えてもらっているコたちは長生きなようです。
現在、ワタクシの知っているお外暮らしをしている猫さんの最高年齢は14歳。(仔猫の時からお世話をしている猫さんらしく正確な年齢)よく見掛けますけれどとても元気で、運動能力も容姿も仕草も若々しいです。近所で見ている猫達の中には元家猫さんで捨てられたり、脱走、迷子のコも居ると思われるので、もしかすると15歳以上のコも居るのかもしれません。
ふと・・お外暮らしの高齢猫さんを見ていて、家猫の高齢にゃんこさんで問題となっている”鳴き叫ぶ”老猫さんを見た事が無い事に気が付きました。いわゆる・・猫の痴呆のひとつと言われているものです。共に暮らす犬や猫たちも高齢になりますと人間同様に様々な問題が出てきます。人間もそうですが、なりなくてそうなっているのではなく、脳の器質的変化で仕方なくなってしまう痴呆。例えば・・
・トイレの粗相(間に合わない、気にせずどこにでもする)
・食事をした事を忘れる(何度も要求する、異常な食欲)
・気分のムラ(突然怒ったり性格の変化)
・歩き回る(目的、意味の無い行動)
・鳴き叫ぶ(大きな声で叫んだり、鳴き続ける)
・壁にぶつかっても前進し続ける(バックする事ができなくなる)
など・・他にも色々あるようです。
※病気で上記の症状が出る場合もあるので、病気が無い場合。
以前は猫に痴呆は無いと獣医師の間では言われていたそうですが、実際は・・ありますよね。最近では獣医師たちもそれを認めて猫の痴呆について書かれた記事を読む事も増えました。じわじわと変化したり、ある日突然、以前と違う猫になってしまう場合も。それでも、時々元の性格に戻ったりして。動物たち自信戸惑っていると思います。人間ですらまだ対応できていませんものね。
一方、お外暮らしの猫さんは高齢であっても、鳴き叫んだりしているコを見た事はありません。もっと密接に見ている保護活動などをしている人でしたら、鳴き叫ぶ老猫さんに会う事があるのかもしれませんが・・。写真を撮るだけではありますが、数で言うとこれまで軽く200匹以上は撮影していますが、そのうち明らかにシニア猫と思われるコも4分の1程度はいるように思います。しかし、意味もなく歩き回ったり、鳴き叫んでいるコは見た事が無いのです。過酷な外暮らしゆえ若くても老猫風に見えていたコもいるのでしょうかねぇ?とにかく、絶叫している外猫さんはお腹を減らしているコか仔猫くらいです。
痴呆に関しては、人間の場合は新しい刺激によって変化があるという話を見聞きします。ずっと家の中で過ごしていた高齢の女性の家へ初めて介護ヘルパーさんが来るようになっただけで、それまではしなかった身支度をして待つようになるとか。外出をする予定を入れると、自ら鏡の前へ行き化粧をするとか。勿論、完全に以前の思考には戻っていないのでしょうけれど、時々でも戻る事が増えるということは脳がその分活動しているという事なので、新しいネットワークが脳に築かれているかもしれないのですから、別ルートで脳が過去を戻してくれる可能性も期待できます。また、痴呆症状のある高齢者へ話し掛ける介護ケアがあるのですが(ユマニチュード)、これはかなり良い変化をもたらすと聞いたので、すぐに我が家の老猫みぃさんにも試してみたら、たまたまそんなタイミングだったのかもしれませんが、随分雄叫びが少なくなりました。声掛けや触れる事は重要な刺激です。(声が聞こえない相手にも目を見る事、優しく手を添えるくらいのスキンシップをしながら話掛けする事で何かが・・伝わるようです)動物の場合ですと、感覚は人間よりも更に優れていると思っているので、手を掛けるとやはり違う気がします。
考えてみますと、お外暮らしの猫さんたちは外敵と隣り合わせ。なので神経は常に研ぎ澄まされているのではないでしょうか?声を出す事は敵に見つかる事なので、無駄には鳴いたりしないのでしょう。身を護る事と周りを警戒するという刺激に常にさらされているんですよね。
何だか、外に出した方が良いみたいに違う方向から読まれるてしまうといけないので、そこは「違います」と断言しておきます。「刺激を与える」という点を言いたいのでございます。猫は幾つになっても遊びが好きです。おもちゃを買ったりしなくても、キラキラするモノ、ヒモなど何気無いものでもいつも見せたり、触らせて刺激を常に与えるのは良い事みたいですね。道端に生えている草を持ち帰るとか・・。おもちゃに興味を示さないようなら、いつもと少し違う行動をさせてみるのも良いらしいです。抱っこをして庭や近所を散歩するとか、時々別の猫さんを預かってドキドキさせるとか!?仔猫、子犬を見せると俄然元気になるシニアワンコやシニア猫さんがいる場合もあるそうです。勿論、騒々しい環境が苦手で負担に感じるコは逆効果になるでしょうから、そのコの嗜好と性格次第となるかと思います。しかし、ある意味ご法度とされるストレスもたまになら良い(刺激の)エッセンスになるのかもしれない?っとここはちょっと自信はありませんが・・、外猫さんたちを考えてみると常にストレスの中で生きているようにも見えますからね。ただ、我が家でも病院に4,5日預けると帰宅してから疲れが出るのか?その後10日程(預けた時間の倍)体調が悪くなったりしたりするので、あまりにも高齢な場合はそのコの弱点にストレスを与える事はやめた方が良いと思います。(我が家の高齢猫みぃさんは入院が苦手で病院では元気でも帰宅すると、それまで張っていた気が抜けてしまうのか?帰宅当日から具合が急降下します(;´Д`))
それにしましても、最近の外暮らしの猫さんたちは本当に長生きになりました。知っている場所で老猫さんがいない場所が無い程です(;^ω^)確実な年齢をすらりと言えるお世話係さんはどれだけその猫の事を愛しているのだろうと・・つい微笑んでしまったりもしますが、自慢そうに教えてくださる猫達の年齢の高さにほぼ毎回驚かされています。猫は見た目では年齢が判断し辛いので、もしかすると今までに20歳超えの猫さんに会っていたのかもしれないなぁと過去を振り返ったり・・。最近の家猫さんは22~23歳まで元気に生きるコも少なく無いようです。ま、うちにももうすぐ20歳になるみぃ姐さまがいるくらいですもんねぇ(;^ω^)
外猫さんが鳴き叫んだり、徘徊する姿は見ないに越した事はないですが、どうもこの症状は家猫さん特有なのではないか?っという気がしたので今回書いてみました。
長々とお読み頂きましてありがとうございました。
それでは、また。
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