18Mar
先日”文春オンライン”の記事で『なぜ日本のおじさんは「世界一孤独」なのか』を読みました。日本人ならではの・・言葉の美化(おひとりさま、ぼっちなど)はある意味ひとりで過ごす事を助長している感があるようです。そして、病気に陥る前の個々の環境などを30万人分も調査分析した結果などが書いてありました。悪い意味での”孤独”状態にあった人は病気になっており、その影響はかなり甚大であると。喫煙や飲酒、運動不足、肥満などに匹敵する程体に悪影響をもたらすとありました。自らが孤独という状況にある事に気が付いていたのかは分かりませんが結果体調を崩しているわけです。心の在り方で健康は大きく変わるのだと再認識。記事には研究機関の様々な調査内容や数字も記載されておりましたので詳しく知りたい人はググってみてください。以下は個人的に孤独という点で思いついた事を書いています。
孤独は2種類
記事によると個人が能動的、自発的にひとりを楽しむ状況は良い孤独「個独」(英語でSolitude)であり、一方自らの意志に反して疎外感や孤立を味わう状況を(英語でLoneliness)「孤独」となるとありました、確かに日本語ではどちらも一括り。ひとりで楽しく過ごしている人もいますものね。そして、自分の居場所を見つけられずに勝手に疎外感を作りあげて(周りはそう見ていないのに)ひとり部屋に閉じこもったりする人もいます。リタイアした人にありがちな誰とも話す機会が無いまま一日が終わるという話もあります。とりあえず外に出なければ・・。といつも思うのですが。気力と体力次第ですからできない状況もあるのでしょう。
動物における孤独
筆者は外猫(野良猫)たちの写真を撮っているので猫社会を垣間見る事があるのですが・・。猫は単独行動の生き物と言われてはいますが、都内で見る限りではある程度の社会性が無いと生き抜く事は難しいように思います。人にすり寄る事ができる猫なら単独でも生きていけるのでしょうが、同族の猫とも人間とも距離を取る場合食事は自らの手で小動物を狩るか他の猫の食事を戦いの末に勝ち取るしかありません。複数の猫と共存する事ができれば、動物愛護団体や近所の猫好きさんによって人間たちの方から介入し食事を得る事が可能になります。しかし、ひとりで放浪し定位置を持たない猫さんはやはり食事が不安定となり空腹が続き栄養状態が悪い時にケガや病気になると生存が危うくなってしまうようです。
そして、精神的な部分の孤独を味わう事でも猫や犬は弱ってしまうと感じています。今まで一緒に居た相棒が亡くなってしまった時の落ち込み方は人と変わらないように見えます。元気喪失、食欲喪失・・見ていても痛々しい状態。全ての猫さんがそうなるわけではないと思いますが、そんな猫さんを何匹も見た事があります(同じ場所の猫を数年通して見ているので)犬の場合は大好きな飼い主さんとの離別が堪えるように感じます。散歩も、食事も・・拒否してしまいぐっと老け込んでしまったわんこさんに会った事もあります。離別によって孤独感を感じているのではないかと思います。孤独は感情のある生き物の生気を奪うように感じます。
孤独から逃れるには
年齢や好みも様々ですが、自分に合った社会(場所)が必ずあると思います。思いついた事と調べてみた結果など。
<外に出る>
目的は出てから決めても良いではないですか、とりあえず玄関を出て近くの公園でもスーパーでもどこでも、近所をぐるりと歩くだけでも外の空気を吸い込む事になるので気づかないうちに気分が変わると思います。これから暖かくなってきますし、花も咲き始めそれを見るだけでも気分が上がると思います。
<家族や友人と話す>
信頼できる人を頼るのは申訳ないと思う必要なんてないのです。家族なのだから~、友達なのだから~っと相手は思うものです。それでも気が引けてしまうあなたの周りはきっと同じ様に声を掛ける事に気が引けているだけかもしれません。元気が無いなんて言ってはいけないかなぁーなんて。声を掛けてみる!と少し図々しくなっても良いと思います。
<ご近所さんとの交流>
家族や友人が居なくってもご近所さんがいます!マンションに暮らしている人はお隣りさん、ご近所さんという感覚は薄いでしょうが、挨拶をする相手がいるだけでも違う様に思います。エレベーターで挨拶をする、すれ違う時にちょっと声を掛ける、相手が返さない場合もありますが、それは大人の対応でスルーです(笑)そのうちにちょっとした会話が生れるものです。戸建ての場合はご近所様とは案外と小さなトラブルがあったりしますけれど(苦笑)、それも笑顔で挨拶をする仲ならお互い寛容になれるかも!?とにかく挨拶する事は基本的なマナーでありとても良い事なのですから。
<気になる事をやってみる>
ほんの少しでも興味がある事に挑戦をしてみる。行動しないと何も変わりません。スポーツ、絵画、歌を唄う、写真、俳句、何でも有りです。その世界に足を踏み入れてみる事で誰かと知り合える可能性も出て来ます。いえ、ひとりのままでも没頭したり楽しめればそれで良いのではないかと。良い孤独(個独)へ転換できます。
外の空気を胸いっぱいに吸い込んで・・動き出すしかないようです。ずっと家の中に居ても体も心も固まってしまうだけ。歩いて足腰を動かせば脳も活発になります。ひとりで生きているワケではないのにそう感じてしまう愚かさの証拠を探しに行くべきです。幾つになっても知らない事は山ほどあります、その中に知りたい事はあるはず。行動して考えて決めればよいのです。自分には無理だと決めつけずに・・誰でも何でも挑戦できるのです。そうして動いてみたら知らず知らずのうちに周りに人が集まっているかもしれません。深く知る相手でなくても良いではないですか、お互いの顔を知っている・・それだけでも違います。孤独とは自分の思い込みなんだと気が付けばしめたものです(^_-)☆彡
最後までお読み頂きありがとうございました!あくまでも個人的な意見を書いております。
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